京都歴代のれん市

イノダコーヒで、ときめきのレモンパイと出会う

店内画像

レトロな雰囲気漂う京都の喫茶店で、コーヒーと一緒に、なつかしくて甘酸っぱいレモンパイはいかがでしょうか。

ひとくちで恋に落ちる「レモンパイ」。

陳列されたレモンパイや他の商品たち

ほわっと口の中でとろけて、ほのかなレモンの酸味にきゅんとする。〈イノダコーヒ〉のショーケースに決まって並んでいる「レモンパイ」。華やかではないけれど、不思議と心を奪われ、「イノダさんに行ったらコーヒーとレモンパイを頼むのがお決まりよ」という常連さんも多いとか。

レモンパイ製作風景

今回、〈イノダコーヒ〉三条本店から徒歩すぐの工場を訪問。工場長の西田さんにレモンパイを作っていただきながら、その魅力を伺いました。

飾らない、変わらない、レシピ。

レモンパイの断面

レモンパイはパイ生地、カスタード、スポンジ、メレンゲの4層仕立て。見た目もレシピも販売をはじめた50年以上前からほとんど変わっていないそう。メレンゲが繊細で輸送が難しく、東京では会場で一から作らなくてはならないため、特別な催事でしかお目にかかることができないひと品です。

カスタード作り

まずは土台のカスタード作り。使う素材は砂糖、コーンスターチ、卵、牛乳、の4つだけ。火にかけて絶えず混ぜ続けることでとろりとなめらかなカスタードに。仕上げにレモン汁を加え、ほんのり酸味を効かせます。

パイにカスタードを流し込む

発酵バター香るパイ生地に、カスタードをあふれる寸前まで流し入れるのがイノダ流。その上に薄いスポンジ生地をのせるのは、メレンゲの水分を受け止めるため。これが侮れないレモンパイの名脇役。

決め手はふわふわの「メレンゲ」。

メレンゲ作り

レモンパイの「顔」であり、その半分を占めているのがメレンゲ。こちらも材料はシンプルに卵白と砂糖、レモンエッセンスを数滴。しっかりとツノが立つ8~9分に泡立てるのが、ボリュームあるレモンパイに仕上げる秘訣。

メレンゲをパイに乗せる

メレンゲを惜しげもなくのせたらパレットナイフを使い、「スピード」と「技」で一気に仕上げます。

メレンゲをパレットナイフで整える

この作業、〈イノダコーヒ〉ではパティシエの必須技術のひとつ。パレットナイフひとつで、メレンゲの泡を潰さないよう素早く美しく整えられてこそ、一人前のパティシエとして認められるとか。

表面に模様をつける

表面の模様のつけ方が違うのはパティシエの個性であり、まるでサイン。密かな注目ポイントです。

オーブンに入れ焼く

オーブンに入れ、表面が色づくまで約10分焼きあげたのち、一晩じっくり冷やします。

カットしてはじめて「レモンパイ」となる。

レモンパイをカットする

「ホールのままでは、まだ『レモンパイ』とは呼べない」という西田さん。その心は、最後のカッティングにも高い技術が求められるから。〈イノダコーヒ〉のなかでもカットできるのはほんの数人。温めたナイフで迷わずスパッと。エッジの効いた切れ目ができて、ついに「レモンパイ」が完成します。

工場の人々

工場長の西田さん(左)とパティシエのみなさん。現場で作る以外、全国各地に届けられる〈イノダコーヒ〉のケーキはすべてこの場所で生まれます。工場が本店と目と鼻の先にあるのは〈イノダコーヒ〉を愛するお客さまの生の声を近くで聞けるという心意気から。

飾らず、隠さず、変わらない。そのまっすぐな思いが心に響き、今日も〈イノダコーヒ〉に足を運びたくなるのかもしれません。

完成したレモンパイ

初恋のように、心ときめく味。レモンパイのやわらかな酸味とコーヒーのコクは相性ぴったり。会場で毎日作られるレモンパイをぜひ、コーヒーと一緒に。

イートインアイコンイノダコーヒ
レモンパイ 481円(1個)

イートイン:各日午前10時30分〜午後8時
最終日午後5時終了

ラストオーダー:各日終了30分前