尾花大輔

N.ハリウッド デザイナー
尾花大輔
の「ONE OF A KIND」

元々古着屋なので、コレクターだとかこだわり屋だとか思われがちなのですが、実はそんなに蒐集癖は強くないと思っています。インターネットもSNSもある現代では、わざわざ現地まで行かなくても、大量な情報もモノも集められます。そこで、変な“こだわり”を見出していったら、情報とモノに埋もれてしまうんです。だから最近は、興味を持っても2〜3年で辞めるというか、飽きるようにしています。「僕は、コレクターじゃない」って思うようにしているのかもしれません。だから、申し訳ないんだけど、ONE OF A KINDって意識がないというか。

数年前に断捨離って言うんですかね、大量のコレクションを処分しました。いまも地味に集めているのはスウェットとダウンジャケットぐらいで、よほど変わったものかコンディションの良いものに限っています。でも軍モノはすごく好きで、やっぱり気になります。マニアの域まで行くつもりはないんです。とてもじゃないけど敵わない知識と情報を持ってる人がたくさんいらっしゃいますので、そんな人達には絶対に勝てないです。勝ち負けではないですが(笑)なので、10年前ぐらいに自分のコレクションにミリタリーのコレクションラインをつくりました。作りたい、着たい服があるのに、シーズンテーマにそぐわないから諦めなきゃいけないのでは、フラストレーションが貯まるし。

この特殊部隊のファティーグジャケット「BLACK357」が手に入るってわかったときは、さすがに驚きました。1997年の1年間だけ採用されたもので、しかも作っていたのは、更生施設に収容された人たちです。あるタイミングで、アメリカ軍の特殊部隊用品は100%アメリカ製じゃないといけないことになり、縫製工場も軍事機密なんです。そして、このレアな「BLACK357」をN.HOOLYWOOD EXCHANGE SERVICEらしく、リアリティあるリメイクを施して今回10着限定でメンズフェスに出すことにしました。元のデザインを生かしつつ、よりボクシーなシルエットにリメイクしました。ライナーをオリジナルで制作し取り付けることで冬でも着用できます。タグもミルスペック然としたものをオリジナルで作成して、シリアルナンバーも入れました。知らない人が見てもカッコいいし、ミリタリーのマニアが見て「357リメイク?」とわかったうえで納得のいくモディファイになっていると思います。そもそもミリタリーウエアで黒って着る環境が少ないので、レアなんです。自分でもミリタリーコレクションを手がけるときは、あえて黒にすることもあるほど。

黒って言うと、このトートバッグも黒いですね。いやそこに意味は無いんですが。吉田(カバン)さんにオーダーしたトートバッグで、L.L.Beanでいうと下から2番めぐらいのサイズです。内ポケットを6箇所配置して、小物の整理が出来るようになっています。各ポケットには、僕が仕事やプライベートで持ち歩く必需品が整理収納出来るようになっています。これがあるから忘れ物をしないし、これがなかったらなんにもできません(笑)。

ジップを引くときに、手元を押さえることができるタブがついていたり、細かい部分のサイズ感や使い勝手の良さは、さすが吉田さんだなって、いちいち納得してしまいます。海外で安く作ろうと思えば出来るんでしょうけれど、吉田さんの作りと縫製で作ってるから良いんですよ。販売しようとサンプルで作ったのですが、どうしても価格が現実的じゃなかったので諦めました。。。けれど、いつか実現したいですね!

〈N.ハリウッド エクスチェンジサービス〉ブルゾン 10点限り 85,320円(S・M)[メンズフェス限定]